最新の治療法

最新の治療法

甲状腺の疾患全般でいうと、放射線ヨード治療が比較的新しい治療法です。
ほかには、主に悪性甲状腺腫(癌)の治療において多種多種多様な研究が進み、新しい治療法が開発されています。
まず、甲状腺癌の性質や遠隔転移の診断および治療には「シンチグラフィー(シンチグラム)」が導入されています。
シンチグラフィーというのは、ガリウムやテクネシウなど特定の放射性物質と体内組織との親和性を利用する方式で、より精密な診断と好影響のある治療が短時間でおこなえるようになったってききました。
日本では現今、乳頭癌と濾胞癌、そして悪性度が低くない未分化癌の治療にもシンチグラフィーが用いられています。
治療時には、状態の進行度合いに応じて、外部照射法または内部照射法が選択されます。
外部照射は体の外側から病巣やリンパ節などに照射する方式ですが、内部照射では、癌の病巣に放射性元素を直接当てて癌細胞の死滅をはかります。
この治療法は、甲状腺癌に限らずほかの癌でも用いられますが、甲状腺癌では内部照射にヨード(ヨウ素)を用いる方式も採用されています。
もうひとつ、「樹状細胞ワクチン療法」という治療法も注目されています。
これは、東京大学医科学研究所などが中心となって構築された細胞培養技術と、世界の医療研究機関で開発が進んだWT1ペプチドの融合によって実現した治療法です。
患者自身の細胞をベースにして制作されるワクチンによって体内の癌細胞を捕らえ、リンパ球が攻撃するという効果が認められています。
樹状細胞ワクチン療法には、副作用が多くない、全身に及んだ癌に対しても効き目がある、再発の監視・防御効き目があるなどのアドバンテージがあるでしょう。